Audi A1に試乗
2011年 02月 09日
AudiのA1。
Audiのクルマに触れるのは初めてです!
街中では、TTクーペをよく見かけますよね。とてもカッコイイ!クーペらしいスタイリングで、憧れます。
LEDのヘッドライトもかっこいいです。
A1はそんなカッコイイTTとは無縁で(笑)、末っ子のベーシックカーです。
とはいえ、結構個性的なスタイリング。
フロントからリヤにかけてのデザインは、あまり見かけない
ちょっと変わった感じになっていると思います。
目玉もAudiらしい凝ったデザイン。
ポジションは、LEDの”つぶつぶライト”ではなく、ライン状のデザインになっています。
営業マン曰く「光ファイバーを使っている」そうですよ。
Audiはホントこの部分に個性を出してきていますね!ヾ(@⌒▽⌒@)ノ
排気量は、たったの1.4㍑です。
でもそこに、ターボが組み合わされていて、122ps/20.4kgを出してくれます。
ミッションは、7速のSトロニックが組み合わさっています。
Sトロニックは最近流行の、クラッチペダルが無い自動変速のマニュアルです。
この反応速度は0.2秒だそうです。
ボディサイズはとてもコンパクト。
3970mmです。ただし、幅はがっつり1740mmの3ナンバーサイズです。
内装は、結構豪華な感じですよ。
A1は、全てのクルマにナビゲーションシステムが標準装備だそうです。
ただ、モニターサイズは6.5インチとちょっと小ぶり。
SDカードスロットも2つ着いていて、ココから音楽を再生できるとか。
さらにETC付き。
このナビ画面は、車両のコンピュータと繋がっていて色々な情報を見ることが出来ます。
後付ナビには出来ない機能ですね。
コンソールのボタンと、ロータリー式のスイッチで機能の呼び出しと設定は簡単に出来そうです。
文字はくっきりしてて操作性はよさそうでした。
メーターパネルのど真ん中にも、小さなインフォメーションディスプレイがあって
よく使う情報(燃費などなど)はここで確認できそうです。
展示/試乗車には、皮のスポーツシートがついていたので、余計に高級に見えました。
リヤビューは・・・
ちなみに、これもLED(オプション)だったりします。
この写真は点灯時のものです。
サイズ的に言ったら、VitzとかFitとかマーチみたいな所に該当すると思います。
といっても、装備はこんな風に盛りだくさんでかなり豪華です。
モチロンお値段も高くて、289万円~。
同クラスの国産車から比べれば、100万円は高くなります。
(ちなみに、本国では198万円~らしいですよ~。グレードはわからないけど。)
外車勢のライバルは、BMW MINI/VW POLOでしょうか?
そいじゃ、どんな乗り心地なんでしょう(・_・?)
「乗りたい!」と言うまでも無く営業マンから 「乗るべきですっ!!」と薦められ、試乗スタートです。
試乗車には、150000円のスポーツパッケージほか120000円のバイキセノンパッケージ、など
あれやこれやと装着されているモデルでした。
TVで見たテスト車両も、スポーツパッケージだったけどAudiはA1に”スポーティ”を言うイメージを持たせたいのでしょうか?
スポーツパッケージのシートは、サイドサポートがしっかりしていて
ちょっぴりスポーティな雰囲気のあるシートになっていましたよ。
走り出してみると・・・・。
ちゃんとクリープ現象があります。普通のCVTとかの車に乗っているみたいです。
そこからアクセルを踏むと、ちょっと立ち上がりが鈍い感じがするけどググッと車体が動き出します。
ほんの100m乗ったところで、なんだか今まで経験したことないような感覚を味わいました。
なんと表現したらよいのかわからないけど・・・・剛性感でしょうか?
4m弱の小さなボディの車に乗っているのに、大きなカプセルに包まれているような感覚になります。
そして車内はとても静か!!
全然振動なんて伝わってきません。
ブレーキペダルの感じがよかったです。
あんまりブレーキペダルがどうのこうのって感じないけど、A1のペダルはカッチリと踏み応えがあって
安心感がありました。
シフトアップは、カタログの"0.2秒"に偽りなく、シフトショックなんて皆無です。
っていうか、普通に走っているとエンジンの回転は2000rpmにも満たないうちに、ものすごい勢いで
シフトアップしてゆきます。
これは、燃費を稼ぐために低い回転をキープしようとしているんだと思います。
エンジンも静かだし、シフトショックもないので普通に運転している限り、全く気にならないと思います。
っていうか、1400ccしかないのにこんな低い回転でどんどん車を引っ張ってゆくなんて凄いよねぇ~!
カタログを見ると、1500~4000rpmで最大トルクを発揮するそうです。
このミッション、Sトロニックは、マニュアルシフトもできちゃいます。
パドルシフトはついてないけど、フロアのレバーで自由にシフトチェンジ出来るのです・・・・・が、
手動で動かすと、反応が異様に悪いです。
シフトしてから、0.5秒は待っているような印象です。
坂道でエンジンブレーキが欲しくて、シフトダウンしたけどスパッとシフトダウンしてくれないし
エンジンブレーキもすごく弱かったです。
オートだとあんなにシャキシャキ動くのに手動だと遅いなんて・・・・・?
わざとそういった味付けにしているんでしょうか?
そういう面では、"スポーティーさは無"・・・・かな?
そして足回り!
これが、スポーツパッケージだったせいか固めでした。
結構ゴツゴツ感あります。自分は片目で、路面のゴツゴツがある程度入ってくるほうが好きなんだけど
普通にゆったり乗りたい人からすると、ちょっと具合が悪いかもしれません。
標準車に乗ってみたかったなぁ。
そうそう、A1にはアイドリングストップ機能がついているんですよ!
ちゃんとエコも考えています。
アイドリングストップは、完全にストップしてから数秒たつと機能するみたいです。
止まってもエアコンは動いてくれるので、不満は感じなさそうです。
ただ、リスタートするときの振動は大きめで 「ぶるるんっ」って感じで動き始めます。
この辺は、国産のVitzやFitに負けている気がします。
全体的に見て、贅沢なコンパクトカーという印象を受けました。
試乗車には、スポーツパッケージがついていたけどスポーティーさは全然感じることはできませんでした。
それは、エンジンの音やシフトの反応がとてもゆったりしていたから。
もちろん、アクセルを深めに踏み込めば「ばびゅ~ん」と加速してくれます。
でもそれは、無機質に加速して行くだけです。
A1には、コンペティションパッケージというスポーツパッケージにさらに290000円上乗せした
オプションもあるのだけど、その必要があるのかなぁ?って気がします。
スポーツぽっさでいえば、VW POLOが強かったかな?って思います。
どっちが速いとかじゃなくて、伝わってくる感でいえばPOLO。
やんちゃにやりたかったら、VW POLOのGTi!(乗ったことないけど(^-^ა))
価格から言っても、A1にコンペティションパッケージつけるより、VW POLO GTiを選んだほうが
楽しいドライブができそうな気がします。
A1は、標準グレードにちょっとドレスアップオプションを加えて、雰囲気と見た目で
乗るのが良さそうな感じがしました。
それと、これは1stカーにはならないかなぁって・・・・。
すでに車を持っている人が、"奥さん用"とか"子供が免許を取ったから買ってあげた"みたいな
そういった車に見えてしょうがないです。
BMW MINIやVW POLOには、そういったイメージがわかないのだけどなぜかAUDI A1は
そんな印象を抱きます。
そうA1に惚れて買うのではなくAUDIが好きだから買う - そんな印象を受けました。